平成29年度 震災救助訓練を実施しました!(消防署警防課)
[2018年3月26日]
今回の震災救助訓練は、三重県沖(南海トラフ)を震源とする震度6強(マグニチュード7.0)の地震が発生し、緊急消防援助隊の京都府隊(救助隊)として派遣された想定で実施しました。
救助隊は、鉄筋コンクリート造3階建ての倒壊したアパートに向かい、京都府内の複数の救助隊と合同で、アパートに取り残された住民の救出にあたるという想定です。
訓練一日目は、倒壊しそうな建物を補強・安定化させる「ショアリング」訓練と重量物を持ち上げ固定させる「リフティング・クリビング」訓練を実施しました。
強度をしっかり保つために、釘をうちつける場所も決まっています。木材や釘は、災害現場でも調達しやすく、かなづちがなくても石などで代用できます。
倒壊しそうな建物内に、木材をはめ込み補強しています。
約2トンのコンクリートを、人力のみで40センチ程度の高さまで持ち上げます。
救出するための進入口が作成出来ました。持ち上げたコンクリートのしたを通って救出に向かいます。
訓練二日目は、一日目に設定した進入口(開口部)より隊員が進入し、きょうあい空間に取り残された要救助者に対して、観察や励ましを実施するとともに、必要な応急処置をできる限り実施し、状態の安定化をはかりつつ救出しました。
せまい空間の中で要救助者に接触し、観察を行い、救出の準備をします。
東日本大震災から7年。いつ起こるかわからない災害に備え、しっかり研修・訓練を実施していきます。